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生活の中にあって、当たり前に隠された矛盾や、
生きていく上で危険をはらむものが存在することは、近年、
様々な分野で明らかになってきていますが、
壮瞥町在住の上野白湖(うえのあきこ)さんもまた、
真実を知ることで皆が本当の選択ができるようにと声をあげている一人です。

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原子力発電や、自然エネルギーへの警鐘、戦争に関して、また合成洗剤や化学薬品を含む製品、食品や穀物、野菜のことなど、多岐にわたります。

生きることには、すべての事柄が絡み合い、関わっているためです。

生きる(生かす)ために知らないではすまされない事に対しアンテナを立て、そのカラクリを解くために調べ、考え、世界にも飛び、
また生活の中で自分のできることを実践して暮らしている上野さん。

合成洗剤への疑問があり10年近く前から「EMプリン石けん」を作るようになりました。(現在は賛同する方が引き継いで作っています)
EMとは有用微生物群の略称。
乳酸菌や酵母菌などの有用な微生物を生かすことで作られるこの洗剤は、何にでも使え、自然への負荷にならないほか、色々な利点があります。

<恩師のことば>

上野さんが積極的に市民活動をはじめたのは、高校生のときの恩師の言葉があったからだと言います。

生きることに絶望していた上野さんに、先生は言いました。
「人は、良い世の中を作るために生きているんだよ」。

自分の存在が無いもののように感じ続けてきた上野さんにとってこの言葉は、生きる必然性を感じさせ、生きていくためのヒントになったのだといいます。

<同じ思いで集まる>

また、上野さんは、同じ思いを抱く人たちと月に1度の集まりを持って、最新の情報を共有し、考えるための勉強会を行っています。
自宅を開放し、夕食を食べながらのわきあいあいとした集まりで、様々な人に対してウェルカムな姿勢で扉を開いています。

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「3日煮込んだカレーだよ」と、上野さん。
キッチンのほうを見るとテーブルに置かれた鍋よりはるかに巨大な鍋が2つ、
どどん!とコンロにのっていました。
この日の集まりは東京在住の山田征(やまだせい)さんを迎えたもの。
征さんは、まだ野菜や食品の安全性など疑われていなかった40数年前、子どもたちに農薬を使用した野菜や添加物の多い食品を食べさせたくないと学校給食を考え、自分で野菜を育てることをはじめたり、以降、自然環境問題などの裏にある「隠された真実」を伝え続けている市民活動家です。(下にプロフィール)

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この日は、征さんから自然エネルギーの真実についてのお話がありました。
ソーラー発電、風力発電。
自然の力を利用するための「設備」は自然ではない?
自然エネルギーの安定した活用のために各家庭に必要だというシステム「スマートグリット」とは?
「風車病」とは?

・・・目からウロコ、自分の無知さに驚きました。
選択するためにはまず知らなければならないことばかりでした。

<征さん、電気を止められる>

この「自然エネルギー(のための付加金)」への疑問が解消されず、電気料金の内訳の中の付加金2円を払わないことにした征さんは、東京の自宅の電気を止められました。
それ以来、もう5年以上電気のない暮らしをしているというのです!

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「ろうそくを使っているけど、私の事情を聞いた人たちが、全国あちこちからろうそくを送ってくれてね。お寺の方からは、祭事で使った和ろうそくを、一度火をつけたらもう使わないのでと、たくさん頂いたり。あっという間にたくさん溜まってもう何年も困らないくらい」
と、笑います。

ろうそくの灯りでは文字が読みにくい、という話になると、 「昔の人はろうそくの灯りで文字を読んでいたよね。それで気がついたんだけど、今の印刷物はろうそくでは読みにくいけれど、墨で書かれた文字は見えやすいんだよ。それに文字が大きかったよね、巻物みたいなものに書かれた筆の文字だものね」

ポータブルストーブや、ろうそくでの生活。
他の人たちからも自力発電や自力温水器の笑える挑戦やアイデアが飛び出します。 すると「水を入れたバケツを日なたに置いておくだけでも夏なら熱いくらいになるよ」と征さん。「それで充分、体を洗うこともできるしね」
世界の色々な地域を知っている征さんの言葉にハッとしました。確かに「それで充分」なことがいっぱいあるはずです。

現在、伊達市大滝区、洞爺湖町、留寿都村にまたがって風力発電所の建設計画があり、関心が高まっていることもあってか、一般メディアではなかなか深くまで取り上げられない風力発電について、詳細を知りたいからと出席した方もいました。


山田 征(やまだ せい)プロフィール: 1938年生まれ。 東京都三鷹市在住。「ヤドカリハウス」を拠点に活躍。『 菜の花の会』主催。
40年以上前から市民の立場で原発反対の活動をすると同時に、沖縄県石垣島白保の空港建設反対、ホームレス支援、神戸の仮設住宅に暮らす人々への支援、フィリピン・スモーキーマウンテンの子どもたちへの支援、内モンゴル植林、イラクやパレスチナ・ガザへの支援等、多様な活動を行う。
現在、“原発に代わる”として進められている「自然エネルギー」について、一人ひとりが大きな流れの中で立ち止まり考えるべき問題である、と全国で伝え続けている。
著書:『山田さんのひとりNGO』『ただの主婦にできたこと』ほか多数。<山田征さんの活動>


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山田征さんや上野白湖さんの、
「生きるものが健やかに命をつないでいけるように」という思いは、
人間や動物や植物、命あるものすべてに向けられています。

「地球に生きているのは人間だけではない」と。

自分を囲むものにいつくしみを持った、やさしさゆえの強さ、
心に引っかかる疑問を放っておかずに、調べつくし、
違うと思うことを、違うと声に出す自信と力・・・

そんなことを彼女らに感じました。

0231277s伊達市内で行われている反原発デモ。通常、第2・4金曜(冬季は第2金曜)、夕方6時出発。
黎明館から伊達市役所までを往復。室蘭などからの参加者も。参加希望は下記まで。

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2か月に1度発行している機関紙「非戦」。
世の中への素朴な疑問をそれぞれの感性で綴った投稿文などが掲載されている。


非戦いぶり 上野白湖
北海道有珠郡壮瞥町字滝之町287
電話&FAX:0142-66-2179
Eメール:fwpa7500@mb.infoweb.ne.jp
 


※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2016年)  

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